12月5日 長崎市議会本会議 内田議員
「市長は建設容認を撤回すべき」
まず,壇上から「BSL4は,国内には存在しない危険なウイルスをわざわざ国外から取り寄せて研究するもの。近隣住民は,研究は認めるもののBSL4施設を住宅密集地ではなく他の場所に造って欲しいと願っている。」としたうで,「長崎大学は住民の声に耳を傾けるのではなく,建設ありきで強引に建設しようと進めている。」と,問題を提起。2016年11月に,県知事と市長が建設を容認したことが背景にあると指摘しました。
今年11月に当会が,情報開示を求めて提訴したことを取り上げ,「住民合意が出来ていないことの証」と位置づけ,「市長は建設容認を撤回するべきだ」と,市長の政治姿勢を問いただしました。
これに対して市側は,①世界最高水準の安全性の実現,②地域との信頼関係の構築,③国と連携したチェック体制の構築,の3点の確実な履行を大学に求めると共に,市は側面的な支援を行っていくと回答しました。
また,大学の対応について,「(地域連絡協議会において)リスクアセスメントに対しても一つ一つ丁寧に説明し,BSL4施設に対する論点や不安な声に真摯に対応している。」と評価しました。
『補足』リスクアセスメントについて丁寧に対応したという市長の答弁について
地域連絡協議会を傍聴された方はご存じのことと思いますが,実際は重大な事象の発生パターンを169項目想定したうえで一覧表を作成し,説明した程度に止まっています。(質疑応答はありましたが。)一つ一つを議論する前に,わかりやすい一覧表の作成方法についての議論に時間を費やしましたが,肝心の中身の議論は殆どされていないに等しいです。
壇上からの質問
《真摯に耳を傾けるといいながら…辺野古への基地移設問題における政府対応と同じ》
続けて,自席からの再質問では,「学長は,謙虚に耳を傾けながら計画への理解を求めると言うが,住宅密集地に造らないで欲しいというのが,住民の声であるから,(大学は)耳を傾けてはいない。」と指摘したうで,市は大学に対して住民の理解が得られるまで(BSL4を)建設をしないと約束させるべき。それできないのなら,(市長は)建設容認を撤回するという強い気持ちで大学に対して臨んで欲しい,と問いただしました。
これに対して市側は,判を押したように,先ほどと同じ内容の答弁を繰り返しました。
また,内田議員は,「安倍総理は県知事との対談の中で,県民の心に寄り添って基地建設の理解を求めていくと言ったが,直ぐにでも土砂が投入されようとしている。」と,沖縄の辺野古基地建設問題を例にあげ,「BSL4も同様に,謙虚に耳を傾けると言いながら,市長は住宅地に造らないで欲しいという住民の声に耳を傾けていない。」と指摘しました。
自席からの再質問
2018年12月8日土曜日
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