2019年5月17日金曜日

BSL4問題を審議する公募委員に昨年度の公募委員6人だけが応募し私だけ外され、公募委員が一人減った

 長崎大が坂本キャンパスに建設中のBSL4施設について審議する地域連絡協議会の公募委員は、その任期が1年とさているため、年度毎に公募される。今年度の公募委員の募集に対して、私を含む昨年度の公募委員6人が応募したが、私1人が落選して、今年度は公募委員を5人で進めることが、今年度初の同協議会(5月14日開催)で明らかにされた。


 公募の件は、大学や長崎県、長崎市のホームページと長崎、朝日、毎日、読売、西日本の新聞各紙に、募集広告が出された。800字程度の小論文を大学と県、市が応募者の名前を伏せて審査し、私だけが基準点に満たしなかったとして落選した。

 5月14日に開かれた地域連絡協議会では、公募委員と自治会代表委員の2人の委員が「おかしいのでは」と質問。「委員は(BSL4に)反対と賛成の各3人ずつ、計6人が慣例だった」「賛成派の公募委員で3月の県議選に立候補した人(落選)がおり、政治的なことを持ち込まないとすることに触れないか」とか「落選した人は反対派だったから、賛成派も1人減らし、公募委員を4人にすべき」と、暗に県議選に出た人を外すよう求めたが、大学は「これは決定事項」と突っぱねた。

 私は昨年度中の各協議会で、BSL4施設について資料を集めて、他の公募委員が新鮮な意見を全くしない中、大学に主に次の3点について追及した。

①BSL4施設を住民の合意が必要-などと書いた日本学術会議の提言を見つけて、「住民の合意がないのに着工は出来ない」
②長崎大が「長崎は国際都市で多くの外国人が来てエボラに感染する危険があるから長崎に造ることに合理性がある」とすることに反論して「外国人の多くは東京や京都などの大都市に泊まり長崎よりも東京などが危険で適地だ」と言い返し、大学は「感染症はどこでも危険と」と言い直した。
さらに③長崎大が「チラシなどで情報公開を徹底的にやる」と言っていたが、公募委員を務めたことがある長崎大名誉教授が「BSL4で扱うウイルス」について情報公開したが、大学は「真っ黒に塗ったのり弁」状態で出したため「情報公開を徹底すると言っていたのに、おかしい」と追及、大学は「どんなウイルスを扱うかは公開するが、実験する内容までのウイルスは公開できない」として「徹底する」を取り消し、言い直した。

 このように長崎大は着工が前提で、でたらめな、その場しのぎの説明ばかりをして、国が付けたBSL4施設の予算執行のため、学術会議の提言を無視して着工して「建設しながら合意に務める」と言っているが、BSL4問題は裁判闘争にもなり、住民の合意は全く取れる見込みはない。

 昨年度の地域連絡協議会で、私の質問と回答の時間を大幅にとったことは事実だが、これで審議を妨害したとはだれも思っていない。私は公募委員として、今年1月までにまだいろいろな質問を出しているのに、書面だけで簡単に回答してきていたため、私は落選するであろうと思い、3月にもう一回開催して質問に答えてほしい-と求めてきたが、これも無視され年度が替わった。

 つまり、大学にとって私は邪魔な存在だ。小論文にはおかしなことを書いておらず、大学は恣意的に私を公募委員から外した。「小論文が基準に満たなかった」というならこれを具体的に示すべきだ。

 「基準点に満たさなかった」。これほど大学が学生に言うように見下し、小馬鹿にした発言があるだろうか。こんな言い方は、私が公募委員としての能力がない-と言っているようなものだ。

 私は現役中、新聞社に勤めていたために、新聞社の記者という立場と私個人の立場の双方から、国、県、市、各種団体の審議会や協議会の有識者委員を経験したこともあり、意見が対立した時はこれを仲裁する立場だった。それを「能力がない」といういい方は遺憾だ。これには前例があり、私が応募して公募委員になった代わりに、木須博行長崎大名誉教授が落選し、公募委員から外された。これも同じ理由の「基準点に満たさなかった」とか。2人を知っている人が見たらおかしな言い方だ。はっきり、反対意見がまともだったから外した、と言ってくれた方がすっきりする。

 独断だが、昨年度の地域連絡協議会で、一番、問題点を突いていた公募委員は私だったし、一昨年度は木須名誉教授だった。そうすると、公募委員の選定の基準は、個人の能力ではなく、大学にとって不都合な人物を省くと言う意味に解釈しないと納得できない。つまり,一昨年度は私が公募しなくても木須名誉教授は落選していたし、木須名誉教授の代わりに私を公募委員にしたが、やはり大学に都合が悪くて、慣例で公募委員6人としているところを5人に減らして、反対、賛成が同数にはならないのにもかかわらず私を落選させた。もし新たに公募委員に応募した人がおれば、ものすごい反対の姿勢を示していない限り、公募委員になっていただろう。

 ついでに有識者、大学内部の教授も現執行部に都合が悪くて委員から外されたと思う。レクナ(長崎大学核兵器廃絶研究センター)のセンター長だった鈴木達治郎教授だ。この4月でセンター長が代わったことで、委員も新センター長である吉田文彦教授が就任した。前任の鈴木達治郎教授(現レクナ副センター長)は、日本原子力委員会委員長代理を務めたこともある有識者で、昨年、情報公開の時も「情報公開を徹底すべき」など私を擁護するなどした一方、原発事故などに豊富な知識を持っている人物。

 私は、鈴木教授が大学の方針に従わないとして、レクナセンター長から退いたのを機に、委員を外したとみている。原子力、原発の知識が豊富で進歩的な考えをお持ちで、そのために地方の長崎大に飛ばされたとみている。鈴木教授はTBSテレビの日曜朝のモーニングショーにも出るほどの人物だ。これからBSL4の事故対応のマニュアル策定時には、鈴木教授の原子力に関する意見は必要になるが、長崎大は有識者も公募委員もイエスマンばかりにしたいようだ。

 もう一度書く。
他の委員からの指摘があったように、昨年度委嘱された公募委員6人全員が、今年度も応募し、他に応募者がいなかったにもかかわらず、公募委員を1人減らすことは不自然だ。私を公募委員に戻すべきだ。そして鈴木教授も委員に戻した方が、原発の知識を十分に取りいれた事故対応計画ができるはずだ。
(池田文夫)

2019年5月13日月曜日

第三回口頭弁論 -BSL4の情報開示等請求事件-

 長崎大が、長崎市の坂本キャンパスに治療方法のないエボラウイルスを輸入して動物実験や遺伝子検査をするBSL4施設を建設中だが、これに反対してBSL4施設計画の差し止めを求める会(以下「求める会」。山田一俊代表)と個人原告4人が、長崎大とBSL4計画に同意した長崎県と長崎市を相手に情報公開を求めている裁判の第3回口頭弁論(土屋毅裁判長)が13日、長崎地裁で開かれた。
 被告側長崎市などが原告の求める会について原告適格性がないとしていることに対して、原告側は、求める会を設立した際に作成された設立趣意書や設立総会の議事録を提出し,民主的な手続による設立・運営がなされており,原告としての適格性があると主張した。
 また、長崎市は(BSL4施設に)同意を与える権限がない‐としているが、長崎市は権限がないのにBSL4施設を容認、協力したから(建設をためらっていた)長崎大は建設に踏み切った。
 長崎市は「事故が発生しないよう万全の対策を講じ、万が一事故が発生しても被害が最小限に止めるための対策を講じるものと認識している」としているが、原告側は、この認識の根拠は何か、またどのようなウイルスを扱うと認識しているのか,被害が最小限にというが被害者の数を何人と予測しているのか,明らかにすべきだと主張した。
 これを以て、長崎大と長崎県は原告適格性などについては争わず、長崎市は検討し、6月4日までに答えるとした。
 次回の口頭弁論は6月11日(火)午後1時半から。

 なお、求める会は裁判の前に事前集会を開いた。その中で山田代表は「住宅密集地にはBSL4施設は造らせないと言う強い気持ちで裁判に臨んで建設中止に持っていきたい」と述べ、続いて弁護団が今日の裁判の意味を説明した。

(解説) この日、明らかになったことは、長崎大と長崎県は裁判では今後、これ以上は争わずに、裁判所が、憲法に基づいた情報公開についてどのような判断を示すのか,待とうとする作戦が見えた。
 長崎大は、このBSL4施設計画について、チラシなどで一貫して「情報公開を徹底する」と言ってきた。しかし、一昨年、個人原告の一人でもある木須博行長崎大名誉教授がウイルスについての情報公開請求をしたところ、長崎大は真っ黒に塗ったのり弁状態で回答。「徹底する」と言ってきた「情報公開」について、これを契機に「どんなウイルスを使うかは公表する」としていたものが、「このウイルスでどのような実験をするかは公開できない〔調漸(しらべすすむ)学長特別補佐〕」に方針が変わった。このために、長崎大などは情報公開について、争う意思がないとみる方がよい。
 このため、この情報公開訴訟が早く終わった場合に備えて、原告側は今後、どのような対応をするかを考えないといけない。万一、負けた場合のための準備が必要のようだ。被告側は、負けた場合には控訴し上級審の判断を仰げばよく、そのうちに建設している施設ができるのを待っていればよいだけだからだ。
(個人原告・池田文夫)

2019年4月23日火曜日

長崎市長選に思うBSL4計画 -国策への見返り-

BSL4施設計画=エボラウイルスなどまだ治療法がないウイルスを長崎大の坂本キャンパスに持ち込んで、猿などでの動物実験や遺伝子組み換えをする。テロへの防止も大きな目的で、これはエボラのワクチンなどを造ると同時に、バイオ兵器製造のデュアルユース(軍民併用)との指摘がある。

 長崎市長選は現職と新人3人の闘いとなり、予想通りと言ってよいと思うが現職が勝った。私は高比良氏が橋本氏に譲っておれば、橋本氏が勝っていたと思う。そのことはBSL4に関係ない-という人が多いと思うが私の意見は違う。そのことは後で説明する。

 私たちは市長選の全候補にBSL4施設計画の合意についての公開質問をして、新聞・テレビも出してくれたが、選挙の公報には誰もBSL4施設には触れず、市長選の争点にはならずに、MICEと豪華な市庁舎の建設が争点になり、これを推進する現職が勝った。

 この結果に、私は考え続けた。長崎市の財政は国と同じくかなりの借金があるのに、現職はどうして、カネがないのにMICEと豪華な市庁舎を造ると言えるのかと。そこで私は自分を納得させる結論が出たので、これから書く。

 その前に、佐世保市の例を挙げる。佐世保は、あの大騒動になったエンタープライズ事件(1968年〔昭和43年〕1月19日佐世保に入港、これで多くのけが人が出て、機動隊が全学連の学生をいじめるのを見た市民から多くの警察に対する暴挙が話題になった)があり、当時の辻一三佐世保市長は、原子力空母のエンタープライズを受け入れた見返りに、終戦で米軍に没収された名切米軍人住宅地区(今は市民運動場で、佐世保が一番盛り上がる行事、秋のYOSAKOIさせぼまつりでメーン会場となる)が返還されたと公言した。

 また原子力船むつは初航海で、放射線漏れを起こしてどこの港にも入れずにいたところが、これを辻佐世保市長が佐世保港に受け入れて、長崎新幹線が他の九州や北海道、北陸などの整備路線に遅れないで造る‐という念書を、当時の久保勘一長崎県知事が加藤紘一自民党幹事長から取った。久保知事の後の高田勇知事は「念書がなかったら長崎新幹線は着工できなかった」と述懐し、長崎新幹線が「むつ」修理の見返りであることを認めた。

 国策都市・佐世保市にはまだ見返りがある。これは1982年〔昭和57年〕佐世保港に再びエンタープライズが入港、その後、同じ原子力空母のカールビンソンも入港した。この見返りは、佐世保の外人バー近く佐世保川向かいの地区の現・佐世保公園が返還された。このほか、佐世保市は類似都市と比べ基地交付金や地方交付金が多いのについて歴代の市長は「国策に協力した」ためという。

  他県で国策に協力しなかった例を紹介しよう。山口県岩国市は米軍基地の街だ。今は沖縄を除くと最も米軍人が多い。ここで基地の爆撃機の訓練による騒音に悩む市民が多く、約20年前に反米派の市長が誕生し、米軍へ騒音防止を申し入れた。そうしたら何と、岩国市は当時、市庁舎を新築していたが、政府は建築費の交付金を打ち切るという暴挙に出た。市庁舎の工事はストップし、反米派の市長は辞任して、親米の市長が誕生して市庁舎は交付金が再開されて、市庁舎は完成した。政府はこんな露骨なことを平気でする。山口県の人口10万人程度の一都市のことは、マスコミは余り騒がない。これが東京の横田基地の近くだったら、また沖縄だったら、大問題になっただろう。マスコミとはこんないい加減なものだ。自分がマスコミにいたから分かる。

  そこで私は考えた。BSL4施設は国策だ。現職の田上氏は菅官房長官から直接、BSL4の長崎大への設置を「国策」として要請された。これを断ったら地方交付金が大幅カットされて、何も事業ができないが、これを受け入れると、交渉で大幅な見返りが得られる-田上市長はこう考えたと。だから今回の市長選で、市民が納得できる財政的な裏付けを示さずに、MICEと豪華な市庁舎を公約として挙げたと私は思う。これまでの40年以上の記者経験から外れていないはずだ。私の勘だけだが、これはBSL4施設に対する見返りを期待して公約として挙げたのだと思う。

  MICEの大型国際会議場などの催しは交通の便の良い福岡でストップし、ほとんど長崎には来ないと誰もが指摘する。田上市長は支援する同郷の谷川弥一衆院議員が実質経営する建設会社に工事を回せばよく、MICEの運営は次の市長に任せるだろう。長崎新幹線も複線の見通しが全く立たずに、現在の武雄温泉駅で乗り換えてまで新幹線に乗る人は少ないだろう。新幹線が一応、開通したら在来線の特急がなくなるのがこれまでの常。JRに対する風当たりが強くなり、だから在来線の特急を全部はなくさずに大幅減でも対応してもほとんどが、高速バスに乗り換えると長崎市民の多くが予想している。そうしたらJRだけでなく、新幹線を推進する長崎県、長崎市も窮地に落ちる。私はこの時、国は「エボラ菌輸入」案を出して、長崎県のために新幹線建設費用の佐賀県負担分は、そのほとんどを国が背負う-ということになるのではないか?この筋書きは、私よりかなり頭のよい官僚は考えているはずだ。ちなみに愛媛県の加計学園の獣医学部にもBSL4施設ができると専門家は言う。ここも何らかの見返りがきっとある。

  本題に移る。もしも現職が落選すれば、見返りのMICEと豪華な市庁舎にあんなに反対していたのを、賛成とは言えないだろう。そうしたら市政は混乱する。この混乱に合わせて、BSL4施設建設の「住民の合意と理解の必要性を訴えれば、公開質問状との答えとは異なり「住民の納得を前提」となるのではと、かなりの確率で新市長は納得すると思ったのだが,時は遅い。

  最後に私たちは、BSL4施設建設には「住民の合意と理解」が必要なこと、その上に工事が進んでおり、もし完成した場合の「稼働停止」裁判闘争と、BSL4施設計画で受けたこれまでのストレスや今後の心配事などに対する裁判闘争-私は以上2つの裁判をすることを提案する。もちろんこれまでの情報開示請求訴訟と、現在進行中の仮処分裁判支援も大切なことは言うまでもない。


 (池田文夫・差し止めを求める会運営委員、元長崎新聞記者、自称フリーランスのジャーナリスト)

2019年3月25日月曜日

長崎市長選挙に立候補を予定されている方へアンケートを実施

長崎市坂本町の長崎大学坂本キャンパスに建設を始めたBSL4施設について、住宅密集地の坂本キャンパスでの建設に反対しているBSL4施設計画の差し止めを求める会(山田一俊代表)は、BSL4施設計画を4月に行われる長崎市長選の争点にしようと、立候補を予定している現職と新人の4人にBSL4施設計画の公開質問を実施し、計5人から回答を得た。

山田代表ら4人が25日、長崎市役所で記者会見し、回収した原本を添えて結果を記者団に発表した。

山田代表が「私たちはBSL4施設を住宅密集地に建設するのは止めてほしいとの1点で公開質問をした。この結果が市長選の参考にしてほしい」と述べた。

また池田章子事務局長は「市長という立場は市民の命や財産などを守る務めがあり、このことを踏まえて回答しているかを考えてほしい」と言った。

なおこの結果は求める会のホームページにアップする

公開質問の内容は以下のとおり。

1.BSL4施設を長崎大学坂本キャンパスに建設することについてどうお考えですか。

ア反対 イ条件付き賛成 ウ賛成

その理由

2.日本学術会議の提言には、BSL4施設建設の「要件」として「地域住民の合意」があげられていますが、坂本キャンパスに建設することに合意していない地域住民は少なくありません。施設建設に反対する署名は、18,576筆(2019年2月9日現在)に上ります。
①この状況で、住民の合意がとれていると思いますか

ア住民の合意は取れていない イ住民の合意はとれている ウその他

その理由

②施設建設にあたって、地域住民の合意をとる必要についてどうお考えですか

ア地域住民の合意をとるための住民投票またはアンケートを実施すべき

イ地域住民の合意をとるための何らかの手立てを講じるべき

ウ地域住民の合意は必ずしも必要ない

エその他

その理由

3.アメリカでは、環境アセスメント(環境影響調査)の実施と住民の合意がなければBSL4施設を建設することはできません。しかし日本にはBSL4施設計画の立地に関する法律がなく、坂本キャンパスへの環境アセスメントは行われていません。このことについてどうお考えですか。

ア環境アセスメントは実施すべきではありこれをしないので建設するのを許されない

イ環境アセスメントを実施する必要はない

ウその他

その理由

4.あなたが市長になったら、今進められているBSL4施設計画をどうしますか

ア建設容認を撤回して、BSL4施設計画を中断するように働きかける

イBSL4施設建設は止められないが、稼働はみとめない

ウ建設・稼働を認め、安全に運用するように大学に求める

エその他

その理由

(名前の順は事務局に到着順)

2019年1月29日火曜日

BSL4施設着工に住民怒りの集会開く ~ 事故の心配は人格権、生存権の侵害の声~ 長崎大が坂本キャンパスに計画

 治療法が確立されていないエボラウイルスなど危険なウイルスを輸入して動物実験したり遺伝子組み換えをするBSL4施設を長崎大学が長崎大坂本キャンパスに本格的に工事を強行した28日早朝、同キャンパス正門前に40人の周辺住民が集まり、「住宅密集地に危険な施設を造るな」と反対の抗議の気勢をあげた。
 
 BSL4施設計画の差し止めを求める会の山田一俊代表が「大学は住民の合意もなく研究者の都合だけで進めている」と最初に抗議の声を上げた。
 参加者は横断幕やプラカードをもって道行く市民や大学職員に向かって「バイオ施設を建設する法律がなかったら、大学は学術会議が求める住民の合意を守れ,WHOや日本建築学会の住宅地を避けよという指針やガイドラインを守れ」と次々に立ち、怒りを語った。

 また「100%安全でないと大学も言っており想定外の事故、またヒューマンエラーは起きる、住民はいつ事故が起きるか不安でたまらず、平和的人権、人格権の侵害だ」「大学は合意ではなく、理解を得るために地域と話し合いをするなどという」「世界最高準にだまされない」などともBSL4の問題点を語り、工事の中止を求めた。

2019年1月28日月曜日

≪BSL4施設着工解説≫ 着工を強行し、合意でなく理解を求めると言う長崎大学 施設ができたら事故が起き平和的生存権の侵害と言う周辺住民


長崎大が計画しているBSL4施設が起工式が26日行われ
28日から事実上、建設工事が始まった。BSL4施設が建設される坂本キャンパス周辺住民は「日本学術会議の提言には事前に(建設する前)住民の合意と理解、信頼が必要」と書いてあり、BSL4施設計画の差し止めを求める会ら周辺住民は、この提言やWHOや日本建築学会のガイドラインや指針で「住宅地は避ける」とあるのを反対の論拠としている。
 また求める会や個人原告4人はBSL4施設のすべての情報開示を求めて長崎地裁に提訴して係争中だ。大学がすべての情報開示を拒否して、裁判で却下を求めている。また今月には個人原告2人が建設計画の差し止めを求めて仮処分を長崎地裁に申し立てした。
 いやしくも国立大学が施設建設で住民から訴えられるのは前代未聞だが、大学は住民の合意なく起工式を行い着工を強行した。これに反対住民と話し合いをするという姿勢が見られない。私はこれを民主主義無視とみる。
 一つ例を挙げる。長崎大に留学生の一人は「長崎新幹線は何で早く着工しないか分らない。中国では今各地で新幹線を造っているが、決まったら早く造る」という。つまり中国での一党独裁の国では決めたこと(国策)は反対が出ようとも(まず出ない)早く造る。だが日本では例え国策であっても住民の話を聞いて合意を得てから造る。このため原子力発電などの建設では、住民の合意を得るためにカネが飛ぶことも少なくない。市町村でもごみ処理場などの迷惑施設を造る際には、ほとんど反対運動が起きるが、市町村はゴミを燃やす燃料を活用してプールや風呂などを住民のために造り、また処理場の周囲には住民のための公園などを造って住民の合意を得ることが通常だ。私が言いたいのは日本式の民主主義には時間がかかるのだ。
 だが大学が設けたBSL4の地域連絡協議会の公募委員に私はなっており、長崎県や長崎市から来た委員に「自治体に国策であるのには絶対に見返りがあるはず。県や市がBSL4に合意した見返りは何か。」と質問しても、県や市は「見返りはない」と繰り返すが私は長崎新幹線の地元負担などの見返りがあるとにらんでいる。知事が長崎市長が官房長官に呼び出されて「BSL4は国策」と言われ、これに合意した理由が新幹線などの見返りがなければりか分らない。しかし長崎大は民主主義を無視して時間をかけずに着工した。
 そして一番、大切なことは、大学は建設しながら理解を得るといい、起工式の河野茂学長の挨拶でも「地域住民と話し合いをして理解を得る」と言った。これほど世界の人の交流で感染症がいつに日本にやって来るかかもしれないので、治療法の確立は急務と強調する。ここでは絶対に住民の「合意」とは大学も県市も言わず、理解にとどめる卑怯さを見せる。合意を得る自信がないことがうかがえる。
 そして坂本キャンパスでエボラウイルスなどが輸入されると、世界にエボラ患者がいないのに、坂本キャンパスには動物実験されてネズミやサルなどのエボラに汚染されは動物がいるしこの遺伝子組み換えをする。そうするとエボラウイルスは治療薬への抵抗力ができますます強いウイルスが存在することになる。そうなると治療薬もワクチンもまた開発の繰り返しだ。感染症とはそういう病気と言う理解をする。
 BSL4施設がある東京・武蔵村山の国立感染研では施設が出来て35年間稼働がされずにいた。今、表面的には稼働はしているが、疑わしい患者が出た時の検査だけだ。実質稼働できずにおり、昨年、厚労省はエボラウイルスの輸入を武蔵村山に打診したが、ここの地域連絡協議会で拒否された。長崎大は予定どうりに2021年7月の完成とその後の順次稼働を目指す。一方、反対住民も裁判運動などをしたり、反対運動はおさまらないだろう。裁判と並行して、施設は完成しても武蔵村山と同じく、施設は完成しても稼働させない運動に徐々に移るだろう。
 

 焦点は裁判の動き(住民が勝てば稼働できない)と大学が本格稼働のためにエボラウイルスを輸入すると、地域連絡協議会に出す時だ。この住民運動は武蔵村山の反対運動の連携や石木ダムなどの市民運動とどのように市民運動を連携できるかにかかっている。これまで明治初期のキリシタン弾圧と長崎原爆で、坂本キャンパスを含む浦上地区は国策で2度無人で荒廃した経験がある。多くの住民は、エボラの施設ができたら3度国策で荒廃すると危惧し、枕を高くして眠れない、平和的生存権の侵害と訴える。この先の大学、反対住民とも針路は不透明だ
(池田文夫)

2019年1月27日日曜日

「合意がない」と周辺住民が反対を叫ぶ中、長崎大でBSL4施設を起工式が強行される。

 まだ治療法が確立されていないエボラウイルスなどの感染症を研究するBSL4施設の起工式が26日、坂本キャンパスで開かれた。

 起工式の神事は宗教行事で税金で賄う国や国や自治体、大学などは出来ないため、業者の主催。5階建て5300平方メートルで28日に事実上着工し2021年7月に完成し、その後、長崎大学を主体に東京大や京都大など9大学が動物実験や遺伝子組み換えの研究を順次行う計画。


 建築主の河野茂学長が刈初をした後「感染症は国境を越えており、治療法が確立されていない病原体の研究は重要。地域との協議を重ねて意見に耳を傾けながら理解を得ながら工事を進めていく」とあいさつ。

 一方、この坂本キャンパス(医学部)正門前にはBSL4施設の差し止めを求める会の会員ら周辺住民らが主催者調べで59人が参加。横断幕やプラカードをかがげて大学職員や起工式に出席する人らに反対を呼び掛けた。最初に求める会の山田一俊代表が「日本学術会議の提言にある住民との合意のない中、起工式を強行するのに強い怒りを覚える」とあいさつ。そのあと、参加者が『ニューマンエラーは絶対に起こる」「安全と言うのは神話で大学も100%安全でないと言っている施設は造るな」「最近ボヤ騒ぎを起こし隠蔽したのが分った。情報を隠すのは長崎大の特徴。そんな大学では針刺し事故などが起きても隠蔽され、危険極まりない」「例え施設が造られても絶対に稼働させないようにしよう」などと叫び、反対を叫んだ。


10月の初めにBSL4施設計画について考える

 国立感染症研究所は9月末までにエボラ出血熱やラッサ熱などの5つの原因ウイルスを輸入して、東京都の武蔵村山分室に搬入したと発表した。来年の東京五輪・パラリンピックを控え、これまで日本になかったアフリカの風土病の検査体制を強化、多くの外国人が日本に来てこの中に、万一、これらのウイル...